子どもの事故

子どもの事故施術は施術機関によっては断られるケースもあります。それは施術に適した知識と繊細な施術技術を必要とするからです。大人と違い、問診の際「こういったときに、こんな痛みがある」など、痛みの種類や傾向、特定の部位などを正確に表現することはお子さまにとって難しいことです。本人の訴えが上手く伝えられないことが一番の問題になり得るため、的確な検査が大変重要になります。接骨院では様々な検査手技で直接身体の状態を把握していきます。小さな関節の歪みを放置すると成長期の大きな側湾症の原因にもなるため、交通事故の様な大きなストレスを受けた際には、痛みが無いようでも念のために施術に来ていただいた方が安心です。通院がお一人で難しい場合は、保険会社の補償で付き添い費の申請も行えます。
接骨院では日頃から子どもたちと接している先生が身近な存在として対応にすることができます。お子さまの自転車での交通事故も増えていますので、何かあれば甘くとらえず一度ご相談ください。

子どもが歩道や横断歩道を渡っている最中に車両と衝突するケース。特に学校や幼稚園の周辺でよく見られ、運転手や歩行者の注意不足が原因となることがあります。

子どもが自転車で交通に参加している最中に車両と衝突するケース。信号無視や交通ルールの不遵守が原因となることがあります。

スクールバスや一般のバスなどに乗り降りしている最中に事故が発生するケース。バスが停車し乗客が乗降しているときに周囲の運転手が不注意で子どもに接触することがあります。

学校の始業や終業時に、保護者の車やスクールバスが集中して交通事故が発生するケース。混雑と急ぎ足による注意散漫が事故の要因となることがあります

駐車場で子どもが歩行中に車両と接触するケース。車両の視界に入りにくい場所での事故や、運転手のバック操作の際の事故が起こりやすいです。

子どもが乗っているスクールバスが他の車両と接触するケース。バスの運転手や周囲の車両の運転手の注意不足が原因となることがあります。

子どもを乗せて運転している際に事故に遭い、同乗していた子どもも負傷するケースがあります。子どもは骨が安定してなく、また自分では症状を上手く伝えられない可能性があるので、慎重に症状を見極める必要があります。

事故直後は何が起きたか分からない状態(ショックや緊張)で痛みなどの違和感を感じませんが、数日して気分が落ち着いた頃から不調を訴えられる方が多いです。特にスポーツをしている子どもはちょっとした違和感でも敏感に感じたり、症状によっては可動域制限により運動パフォーマンスが低下しやすい恐れがあります。また、ちょっとの痛みや違和感を「我慢」して無理やり運動してしまうと、悪化し治りが遅くなるため復帰時期が伸びてしまうこともあります。

まず復帰において大切なのは「早い段階で治療をする」「治療の期間(間隔)を空け過ぎない」「定期的に検査や評価を実施する」ことです。交通事故では日常の怪我では痛めないような部分もダメージを受けることが多く、痛みや機能障害、二次障害へ発展することもあります。軽い症状でも早めの治療を開始し、治療後の効果を持続させるためにも間隔を空けずに行うことが復帰時期の短縮に繋がります。完全復帰の場合、軽い症状だと最短で約1～2カ月、むち打ちや可動域制限だと約2～3カ月、骨折や靭帯損傷だと約6カ月以上かかります。

子どもの場合、本人が自分の状態を上手く伝えられない場合が多く、症状の判断が難しいケースが多いです。また、負傷している際には、子どもでも治療ができるのか、治療が必要なのかという相談をしてくる親御様も多いです。

整形外科でむち打ちの診断が出れば基本的に治療は可能です。実際に、2歳の子どものむち打ちを治療したこともあります。子どもは骨が安定していないので、予想以上に首に衝撃が加わり重篤になるケースもあります。それほど衝撃が無かったから大丈夫と思わず、まずは相談することが大事です。
子どもの事故治療をする際に一番大事なポイントは問診を丁寧にすることです。接骨院では、お子様の年齢に応じて、言葉を選び、興味の沸く話題を振ることで、少しでも答えやすい環境を整えております。お子様の回答は、「何か気持ち悪い」「頭が痛い」「首が痛い」など明確でないことが多いですが、親御様ににお話を聞くと、「いつもより元気がない」「ボーっとしていて不安」などと感じることが多いです。実際に触診をすると、首の張りや筋肉の硬さによる圧痛がある事があります。そのため、お子様の声を聞くときは、本人と親御様両方の声を拾うことが大事です。お子様の将来に何かあっては困りますし、親御様は自分の身体以上にお子様の心配をして不安になると思います。不安を解消するためにも、問診の際には時間をかけてお話をお伺いします。小さなことでもいいので気になることは一度ご相談ください。

症状にもよりますが事故直後は安静となる部分が多いのですが、経過が長くなればなるほど、安静だけでは改善しません。状態に合わせて運動することが大切となってきます。ウォーキングやストレッチなどの全身運動が効果を発揮しやすくなります。CS接骨グループでは私生活やスポーツ復帰に向けて指導やアドバイスを行うこともあります。通院し治療やリハビリを通し、一つずつ出来ることが増え、達成感を味わうことが長期化しない秘訣です。ただ治療やリハビリをこなすのではなく、「ここまでに復帰する」「復帰後もより動ける状態にする」などの目標や課題を明確にし、達成するために実行していくというプロセスが重要となります。

私どもCS接骨グループでは、整形外科と同じ分野の骨・関節・筋肉・じん帯の損傷を診ることができます。また、事故後に発生した捻挫・挫傷・打撲の治療をすることも可能です。骨折・脱臼に関しては医師の同意書が必要になります(程度による)。