慰謝料とは
慰謝料とは、交通事故によってケガをしてしまったことによる精神的な苦痛に対して支払われる賠償金のことです。慰謝料は、事故に遭われてケガをした方を対象に、年齢問わず補償されます。
慰謝料の種類
入通院慰謝料
事故による怪我で入院や通院が必要になった場合に支払われる慰謝料です。1日当たり4,300円が支払われ、通院日数をかけた合計が慰謝料として支払われます。
※通院日数は実通院日数(実際に通院した日数)×2と、総治療期間(治療を開始した日から治療を終えた日までの総日数)の少ない方
慰謝料の計算方法
4,300円×通院日数 /円
後遺障害慰謝料
事故後に後遺症が残った場合、その障害に対する精神的苦痛を補償するための慰謝料です。また後遺障害には等級があり、1~14級によって支払われる慰謝料も変動します。
死亡慰謝料
交通事故で被害者が亡くなられた場合に、遺族に対して支払われる慰謝料です。死亡慰謝料の相場は2000万円~2800万円であることが多いです。
慰謝料の金額について
慰謝料の金額は、「自賠責基準」、「任意保険基準」、「裁判基準」の3つの基準で計算され、それぞれの基準により金額が異なります。
自賠責基準
国で定められた最低限の補償で、実際の通院日数×2と総治療期間を比較し、少ない方の日数が適用されます。その日数に4,300円を掛けた金額が慰謝料となります。
任意保険基準
各保険会社の基準に基づき、慰謝料の金額は、自賠責基準とほぼ同程度か、多少高い金額となります。
弁護士基準
裁判所の過去の判例に基づいて決定される為、被害者が受け取るべき適正な金額であり、3つの基準のなかで最も高額となります。
慰謝料の請求方法
治療後に請求
基本的に怪我の治療が終了となった後に、慰謝料の請求が行われます。
保険会社を通じて請求
慰謝料は加害者側の保険会社を通じて支払われるのが一般的です。被害者が直接請求する場合もありますが、保険会社との交渉が必要です。
適切な慰謝料を受けとる為には?
交通事故による怪我が軽度であっても、適切な治療を受けることが重要です。
医師の診断書が慰謝料の算定に大きく影響します。どのくらい通院したか、どのような治療を受けたかを正確に記録しておくことも重要です。
後遺症が残った場合の対応
後遺症が残った場合、後遺障害等級を認定してもらうことで、慰謝料が増額する可能性があります。後遺障害等級を認定される場合は整形外科への受診とMRI検査を行います。
また、ご自身で後遺障害等級の手続きをする場合、書類の準備や保険会社とのやりとりが増えるなどの手間がかかってしまう為、弁護士に依頼することをおすすめします。
慰謝料の注意点
通院回数や期間などが慰謝料の金額に影響します。保険会社との交渉で適切な額を得られるようにするためには、専門家のサポートが有効です。